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 ●オレ流・打ち上げ花火の撮し方     2010年10月記

 登場人物の紹介



真穂さん

何の因果か、アシスタントをしている
「〜ですわ」口調の
品のある、綺麗なご婦人
 

室長

広く、浅い知識で答える男、
簡単、テキトー、それなりで
写真を撮している

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 室長、今回は 『打ち上げ花火の撮し方』 についてのレポートですが、又いつもの 「簡単、適当、それなり」 で、すませてしまうのかしら。
 私のモットーはそうなのだが、今回はちょっとチョット違うぞ。
 事前の準備、撮影に必要な物、簡単な撮し方、写真の仕上げ、等を説明していこうと思う。
 もしかして、花火大会の”華”、スターマインなんかも撮せるんですか?
 打ち上げ花火を撮すことは出来るが、スターマインは、撮すと言うか・・・作ると言うか・・・。
 えっ?、スターマインを撮すのではなく・・・作る?、何ですのそれって。 もしかして、室長お得意のインチキをするんじゃ無いんでしょうね。
 インチキではない。
 そうだな・・・真穂さんも町の夜景を撮したことはあるとは思うが、長時間シャッターを開いているとどうなるか知っているだろう。
 ええ、それくらいは知っていますわよ。 必要以上にシャッターを開いていると、せっかくの夜景がただの白い点や集まりにしかなりませんわ。
 それと同じで、スターマイン等の連続した打ち上げ花火は、30秒前後の時間を要する。 打ち上げ場所も、同じ所から打ち上げ、打ち上げられる高さも大きな差がない、ここまで言えば真穂さんなら写し込んだ写真がどうなるか理解できると思うのだが。
 白い線と、白い集まりにしか成りませんわね。
 たしかに、人が見ている感覚と、カメラの撮す物とには、大きな違いがありましたわね。
 でしたら、どすればポスター等に使われている花火のような、綺麗な写真が撮れるのかしら。
 ポスターなどに使われている打ち上げ花火の写真は、多重露出と言う撮影テクニックを使っているのだが、ほとんどの写真は合成された物だ。
 へえ〜、合成写真だったなんて知りませんでしたわ。 お客様のわがままや、やむを得ずの結果なんでしょうけど・・・やっぱり、ポスターみたいな綺麗な物が良いですわ。
 私もそう思うぞ。
 そこで、私なりに打ち上げ花火を 『簡単、適当、それなりに』 撮すことにしたわけだ。
 今回紹介する方法だと、初心者でも簡単だし、デジタル時代だからこそ、出来る方法かも知れないな。

 結局は、『簡単、適当、それなりに』 と、そこに行くわけですのね。
 でも、「初心者でも簡単」 なら、良いですわ。

 打ち上げ花火の撮影で使われる、多重露出などのテクニックは面倒だし、かなりの経験が必要だ。 また、カメラ自体に多重露出の機能が備わっているが、設定がめんどくさいし・・・まあ、面倒な操作やテクニックは抜きにして、楽しく綺麗な写真が出来上がればよい。
 
 
事前の準備(ロケハン)
 花火大会など、イベント等での写真撮影は、事前の準備というか下調べが必要になる。 これを 『ロケハン(ロケーション・ハンティングの略)』 と言うのだが、今回は地元で行われる、港祭りの花火大会を題材にレポートしよう。
 
 地元でしたら経費も掛からないし、良いかもしれませんわね。 ですが、ここ何年間かまともに花火を打ち上げていませんわね。
 全くその通りだ。
 おかげで、どの様に打ち上げられていたかうる覚えだし。 ついでに、花火の撮影は何回か経験しているが、此所での花火大会を写真に納めるのは、今回が初めてで、何所で撮すのが良いか迷ってしまったぞ。
 うふっ・・・そこで、ロケハンと言うわけですのね。 先ず、どうしたらいいのかしら。(歳ですわ)
 
 何かその笑いは、引っかかるが。
 先ず調べるのは、花火を打ち上げる日時と場所だ。 これは、市役所の広報課に聞くと教えてくれると思う。 その際、打ち上げ位地など、細かいことも聞きたい人は、自分の足を役所に運んで身元を明らかにした方が良い。
 後は、恥ずかしいかも知れんが、近くを散歩している人などに声をかけて、聞くことも大事だ。

 何か本格的ですわね。 大勢の人が集まる催しですから、当然ですかしら。
 その通りだ。
 次に、会場となる場所に行くのだが、打ち上げ花火を撮すのだから、ロケハンに行く時間帯も大切になる。
 
 どの時間帯が良いのかしら。
 
 日没前かな。
 明るいうちに、おおよその撮影場所を決めるのだが、立ち入り禁止区域などは、どんなに良く撮せそうでも除外することだ。
 後は、暗くなってから背景の明かりや風景を考慮して、撮影場所や方向を決める。
 
 

花火が打ち上げられる場所



 赤い印の場所で、打ち上げられると思われます。
 白鳥大橋(地図左上)を背景に入れたいのですが、工場のクレーンや建物が、じゃまをします。
フェリーふ頭先端は、立ち入り禁止です。 撮影画角的にも、少々無理があります。
 会場周辺は坂が多く、見下ろす感じの撮影も可能です。

  
 
 


 会場周辺は、公共の建物、ショッピングセンター等、町の明るい場所が多くあり、外灯などが撮影のじゃまをしてしまいます。 
 今回は、花火を撮影することに集中することにして、赤い印の場所から撮すことにしました。  
 
 
 そうですか。 他に何か注意する点とか有りませんこと。
 そうだな、今回の花火大会は港祭りの催しなので出店も出る、撮影場所が明るいところは適さないので、その場所も除外しよう。
 そして重要なのが、トイレの場所の確認だ。
 えっ、トイレの場所ですか・・・何か、以外ですわね。
 そう思うだろう、ところが撮影する際には、かなり早い時間に現場に到着して、撮影場所を確保しなければいけない。 そう考えれば、自ずと身体的な危険な状態も考慮しないといけないわけだ。
 そうですわね。 予期せぬ事態も考慮に入れる訳ですね。
 会場周辺は、坂が多い。 見下ろす感じで撮影するのも良いが、住民の迷惑にならないように心がけよう。

 ビルの屋上や外階段等も、良いかも知れませんわね。 その様な場合は、キチンと許可を得てからでないと、いけませんわね。

 そう言うことだ。
 ロケハンが終わったら、次に撮影する機材の確認だ。
 
 
 

 
 
 
  
 
 
撮影機材の確認
 では室長、撮影の機材の確認ですが、最近のコンデジにも、打ち上げ花火が撮せる機能が備わっていたりしますが、カメラはコンデジでもかまいませんのかしら。
 撮影に使うカメラは、どちらでもかまわないぞ。
 コンデジもデジイチも、必要な機材は変わらないが、使い方が変わるのではないかな。
 私は、コンデジで打ち上げ花火を撮影したことがないので、どんな写真が撮れるか解らない。 だが、夜景などが綺麗に撮せるのだから、おそらく大丈夫だろう。
 そうですか。 では、機材の確認ですわ。
 必要な機材だが、以下の物を用意しよう。
・カメラ(これがないと始まりません)
・三脚(なるべく安定感のある物)
・シャッターレリーズケーブル、又はカメラリモコン
・懐中電灯
今回は使用しないが、使用される物。
・遮光板
有ると便利な物。
・折りたたみイス、又は小さい脚立(場所確保と休憩用)
 
 
 
 

 
 
 
  
 あら、室長がいつも持ち歩いている機材ですわね。
 『三脚(なるべく安定感のある物)』 と言いましても、軽量タイプの物では、いけませんかしら。
 軽量タイプでも、微風程度なら撮影に支障を来すことは無いと思う。
 なぜ安定感のある三脚が良いかと言うと、風によるカメラブレの対策でもある。 あとは、体をぶつけたりしたときに転倒防止のため、かな。
 軽量タイプの三脚には、重りを付けたりして安定させた方が、ベストだ。
 あと、シャッターレリーズですけど。 ケーブルとリモコン、どちらが良いのかしら。

 一長一短と言うところだな。
 ケーブルだと、バルブ撮影(シャッターを開いたままでの撮影)でのコントロールがしやすい。 だが、ケーブルで繋がれているので、カメラを揺らしてしまうことがある。
 リモコンでは、カメラを揺らしてしまう事は無いが、リモコンの電波を受信部分に向けなくてはいけない。 バルブ撮影では、シャッターを開くときと閉めるときの2回、ボタンを押さないといけない。
 まあ、どちらにしろ花火を撮すのなら、なるべくカメラ本体に触れないようにする事だ。

 そうですか。
 では、花火を撮したいけど、シャッターレリーズを持っていない方は、どうすれば良いのかしら。

 そうだな・・・、親指と人差し指でカメラをつまむような感じで、シャッターを押すしか有るまい。 まあ、今回の私の撮影方法なら綺麗に撮すことも、可能かも知れない。

 カメラ本体に触れると言うことは、カメラブレが生じるかもしれませんわね。

 道具がないのだから、やむを得まい。
 この方法は、少々練習しが必要になる。 私も、何回かやったことがあるが、チョット難しいぞ。

 レリーズケーブルやリモコンは、風景写真を撮すときに重宝しますわよね。 お持ちで無い方は、早めに購入した方が良いですわ。

  
 道具が一通り揃ったのなら、キチンと手入れをして、いざ!出陣!。

 はい、レッツゴー!、ですわ。

 
 
カメラの設定と撮影
 花火大会ですわ。 (ワクワク)
 早く始まらないかしら・・・。 (ワクワク)
 ・・・あの・・・真穂さん・・・花火が打ち上げられる前に、カメラの設定をして置かないと、綺麗に撮すことは出来ないのだが・・・。

 あらっ、そうでしたわ。
 花火を見ることが、先になってしまいましたわ。

 まあ、この港祭りでは、何年かぶりのまともな打ち上げ花火だから、浮かれるのも解るが、カメラ設定を忘れてはいけないぞ。

 せっかくロケハンまでして、撮影場所を確保したのですから、キチンと撮影前にカメラ設定をしませんと、いけませんわね。
 御免遊ばせ。
 カメラは、”ニコン・D90” を使用します。

 ニコンのデジイチは、標準iso感度が ”iso200” からだで、持ち合わせているD40は、これに当たる。 D90は、iso感度が1段階下の ”iso100” が使えるので、今回はこれを使う。
 まあ、正直言って、この感度の方が説明しやすいし、カメラ設定の幅が出来るから、楽で良い。

 えっ、iso感度は、下げた方が良いのですか?。
 
 そうなのだよ。
 花火の明るさは、カメラにとって結構明るい物なんだ。 だから、感度を下げて、シャッターを開放し、絞りを調整して、花火の光跡を撮し込んでいくわけだ。

 へぇ〜、そうなんですか。
 と言うことは、良く夜景の写真で、自動車のライトが流れているような写真も、同じような設定なのかしら。

 まぁ、そんな感じだ。
 私としては、iso感度50の使えるカメラと、明るいズームレンズが欲しい。
 だが、そう言うカメラは上位機種で高額だし、明るいズームレンズなんかは、バカみたいに値段が高い。 写真で飯を食えるほどの腕前でもないし・・・D90だって、使いこなしているわけでもないし・・・。 ぶつ・・・ぶつ・・・。

 はいはい。
 ぼやきは、その位にして。 カメラ設定ですわ。

 おぉ、そうだった。
 まずは、ホワイトバランスの調整だが、オートか太陽光で良い。 カメラモードは、マニュアル操作にする。 iso感度は、iso100にする。 絞りは、F・9 くらいかな。 シャッタースピードは、打ち上げ花火1発が、約4秒前後なので、4秒にして置こう。
 これが、私流の花火撮影初期設定だ。
 おっと、忘れがちなことがある。 今回は、リモコンのシャッターレリーズを使用するから、カメラ本体のリモコン待機時間を一番長くして置く事だ。 ケーブルタイプの方は、あらかじめ取り付けておこう。

 
 カメラモード マニュアル、シャッタースピード 4秒、絞り値 F9、ですね。 レンズの選択とピントは、どうしますの。

 今回は、花火を近くから撮影するので、標準タイプのズームレンズで良いだろう。
 レンズ交換が終わったら、ファインダーをのぞいて、ロケハンで得た情報を素に撮影方向に向けて置く。 レンズは、広角側にしておき、ピントは∞の位置にしておくか、背景に明かりが有れば、全体にピントが合うようにする。
 一通り設定が終わったら、一度電源を切って、打ち上げ15分くらい前まで待つだけだ。
 カメラの構え方は自由だが、花火自体を撮すのだから、縦長に撮すことにしよう。

 それじゃぁ、後は電源を入れて、撮すだけですわね。

 そうはいかない。
 いま、設定したのは、あくまでも初期の設定だ。 花火大会が始まったら、最初の数発は試し撮りになるのを覚悟しよう。
 その数発で、手早く、取り込む写真のサイズ(焦点距離)を決め、絞りとシャッタースピードを調整して、本撮影になる。
 今回は、縦長に写真を撮すから、最初の数発が、花火の打ち上げられる場所から花火の開いた頂点が、ファインダーの 2/3位が目安だろうな。

 えぇ〜、いきなりスターマインとかが、始まったらどうするんですか。

 その時は・・・あきらめてくれ・・・と言いたいが、大体このカメラ設定で大丈夫のはずだ。 とにかく、花火を一定間隔で、バシャバシャと多くの枚数を撮影する。
 これが、私流だ。

 何か、怪しくなってきましたわ。

 多重露出で撮影するときには、花火の打ち上げられる順番や、大きさ、形、等の情報や知識が必要だから、面倒だろ。
 今回の撮影方法だと、リモコンのボタンを押すだけだから、私自身も花火を堪能できる。 写真で飯を食べている訳じゃないし、これでいいのだ。

 だめでしたら、後でお仕置きですわ。
 あっ、打ち上げ開始”15分前” ですわよ。

 そうか。
 電源を投入したら、シャッター操作をリモコンに切り替えて、シャッターを一度切って、カメラを待機状態のする。 再度、カメラの状態を確認しよう。

  
 始まりましたわよ。
              ヒュュュュュ〜〜〜 ドカァァァン!!
 綺麗ですわね。 チャンと、撮影してくださいね。

 よっしゃ〜っ。  カッシャッ。

 
 
 
 
  
 
 

 
上の三枚の、露出は、
iso感度/100 シャッタースピード/5秒 絞り/f・9
で、撮した写真。
 
 
 
 

  
 
この、2枚の露出が、
 iso感度/100 シャッタースピード/2秒 絞り/f・9
で、撮した写真。
花火大会後半は、この設定で
バシャバシャ、撮影しました。
 
 
 
 
 写真は、どうでしたか。 綺麗に撮せましたか。

 ふふ〜ん、こんなもんだろうな。 (チョット自慢げです。)

 えっ?、「こんなもんだろうな」 って、これで良いんですか?。
 でも、スターマインの様な写真は、無いようですが、どうしますのかしら。

 最初の方で言ったと思うが、多重露出などのテクニックは面倒だから、使用していない。 この写りで、270枚近くの写真があるのだから、打ち上げ花火の撮影は、成功と言えるだろうな。
 このあと、真穂さんが言う ”スターマイン” の様な、写真に仕上げるための作業になるわけだ。
 
 では、『画像処理』 の、コーナーに移動だ。

 本当に、大丈夫なのかしら・・・。
 今回のレポートは、『写真の撮影』と『画像の処理』が、セットみたいですわ。

 
画像処理コーナーに移動します
 
  
├──────────────────────────────────┤
 今回のレポートの他に、”2010・スワンフェスタ” で行われた、花火大会も撮影しました。
 この際に使用したカメラは、ニコン・D40です。 D90はと言うと、D・ムービーの撮影に使用されました。
 
 
カメラ/ニコン・D40
iso感度/iso・200、シャッタースピード/5秒、絞り値/F・8
 
    
 
 

 
 
 
  
 なんか色合いが、派手というか・・・D90とは違った感じですわね。

 やはり、そう感じたか。
 D40は、派手な色調が特徴のデジイチなんだ。 そして、iso感度の設定が、iso200からなので、設定が少々難しい。 感度が高い分、絞りを絞らないといけないはずが、なぜかD90の時より、絞りを開いている。 CCDセンサーとCMOSセンサーの違いや、画像フォーマット(画像の処理方法)など、色々な要因が考えられるが、これがD40の個性なのかも知れないな。
 それにしても・・・派手だな・・・ついでに、写真が硬い感じだ・・・ふむ、ふむ・・・・・・。

 そうですか。(何か、いい訳めいてますわね。)
 あと、D・ムービーは、どうでした。
 ・・・失敗のような・・・気がする・・・。
 レンズの選択と、絞り値の設定を間違えた・・・。

 あまり写りの良い動画では有りませんが、ご覧下さい。
 
 
 
  
 MP4を再生できるプレイヤーで、見ることが出来ます。
 
 
 
 まあ、良いじゃありませんか。 中々の映りですわよ。

 次回に期待と言うことで。 ひとまず、このコーナーは終わります。
 それでは・・・。