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 ●動画撮影に便利な道具
  ビデオカメラ・スタビライザー(自作)     2010年7月記

 登場人物の紹介



真穂さん

何の因果か、アシスタントをしている
「〜ですわ」口調の
品のある、綺麗なご婦人
 

室長

広く、浅い知識で答える男、
簡単、テキトー、それなりで
写真を撮している

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 今回は、写真の事ではないが、ビデオ撮影時に便利な道具を見つけたので、紹介したい。
 あら、ビデオ撮影だなんて。 見渡したところ、ビデオカメラなんて何所にもありませんわよ。

 そのとうり・・・だが、ここにデジイチが2機ある。 ニコンの 『D40』 『D90』 だ。
 なんか、あのシルバーボディのデジイチが、見あたらないと思いましたら。 『D90』 に変わっていましたのね。 
 でも、『D40』 を手元に残したところは、誉めてあげますわ。 この使いやすさは、他のデジイチには有りませんから。
 
 その通りだ、D40だと 「おっ、良い感じの風景じゃないか、・・・」 と感じたとき、手軽に簡単撮影モードだけで、私のイメージに近い物を撮してくれる。
 だが、1ランク上の写真を撮したいのも本音だ。 そこで、手持ちの資産などを考慮した結果、『D90』 となったわけだ。
 えっ?そうだったんですか。 聞いたところによると、・・・レンズを修理にカスタマーセンタへ持ち込んだら、そこのお姉さんが綺麗で対応が良かったから・・・、と聞きましたわよ。
 ・・・たしかに、・・・最終決定はそこで下されたような物だが、・・・良いではないか。
 
 とにかくだ、今年の春に 『EOS・ Kiss・ Digital X』 の代替えで購入した 『ニコン・D90』 には、動画撮影機能が備わっている。 私自身あまり動画という物に、興味はなかったのだが、
 「デジイチで動画撮影 ”D・ムービー” か・・・試してみようかな・・・甥の運動会もあるし・・・。」
 で、取説やニコンのHPを参考に撮影してみようと思ったわけだ。
  


 へぇ〜、デジイチの動画機能ですか、面白そうですわね。
 今度は、写真ではなくビデオ撮影ですか。 便利な道具だなんて、どの様な物ですの?。
 まずは、”D・ムービー” だが、ニコンのHPを開いて、閲覧して見ると良いぞ、 「ほほ〜、へへ〜」と、感心する映像だ。
 撮影方法は、取説やニコンの簡単なアドバイス道理に撮すのであれば、何ら問題はない。
 でも、「D・ムービー」は、 面白い代物のだが、”歩きながら撮影したり” ”走って撮影したり” するには、手ブレ補正が必要になる。 私の持ち合わせているレンズに手ブレ補正が備わっていないから、歩いたり走ったりすると、画像のブレがひどい。

 そりゃぁ〜、そうですわね。 手ブレ補正なしで歩きながらとかはチョットきついですわ。 どうせ撮影するなら”綺麗に、楽しく”  良い動画を撮影したいですわね。
 ですが、最新の手ブレ補正機能付きビデオカメラでしたら、標準装備で”歩きながらでも”綺麗に撮影できますわよ。
 それを言ってしまえば、今回のレポートの意味が無くなってしまうではないか。
 そこで、ネットで調べたところ、スゴイ物を見つけた。
 まあ、道具を紹介する前に、真穂さん”ステディカム”とか”グライドカム” なんて物を知っているかな。
 それって、某電機メーカー製ビデオカメラの親戚みたいな物ですか?。
  


 大抵は、そう思うだろうな。
 ”ステディカム”とか”グライドカム” は、商品の名前で、TVカメラなどに使われる撮影支援機材だ。 これを使用すると、歩いたり走ったりしても、画像が滑らかでブレのない撮影が出来る代物だ。
 そうなんですか。
 まさか、チョットしたアイデアで、某局TV番組のナレーター風な状態になるんですか?。
 「・・・まぁ、なんと言うことでしょう・・・。」
てなぐあいに。
 それに近い状態だな。
 今回私が、お伝えしたいのは、安易に最新機種を購入する前に、チョットした工夫で面白いくらいブレの少ない動画が撮せると言うことだ。
 ところで、その ”ステディカム”とか”グライドカム” は、どの位のお値段しますの?。
 TVカメラマンが使用する機材で『160万円位〜』、一般人が使用する程度でも、『本体が、3万円程度〜』だ、オプションも必要なので、購入すると『10万円以上』は、覚悟しないといけない。
 だが私には、そんな予算はない!。
 まあぁ、そんなにお高い代物なんて、室長のお給料では、購入するなんて無理ですわね。
 全くその通りだ。(余計なことを言うでない)
 そこで、ネット内をググってみると、ステディカムを自作している人たちが、多くいることが解った。 そして、海外サイトに 「$14 Steadycam・・・」 と言う代物を発見したわけだ。

 *海外サイトですが、紹介しておきます。(翻訳しながらでも、読んでみてください)
  「$14 Steadycam The Poor Mans Steadicam
 14ドル・・・日本円に直すと、当時のレートですから・・・1400円位かしら。 何か怪しいですわね・・・。
 私も最初は、そう感じたので、ステディカムの構造原理を調べると、とても簡単な原理だったのだよ。
 それって、どんな原理ですの?。
 ”ヤジロベエ” を知っているだろう、その原理だ。
 ”ヤジロベエ” って・・・それだけですか。
 そう、針金で簡単なヤジロベエを作り、そのヤジロベエの全体の重心である支点を指先に乗せて、上下・左右・前後と、動かしてみるとヤジロベエは、その姿勢を維持したままでいる。 この原理を応用して作られたのが、”ステディカム”とか”グライドカム” なのだ。
クイッ、クイッ(ヤジロベエを動かしている)

 あら、本当ですわ。
 原理が解れば、「$14 Steadycam・・・」も、まんざら嘘ではないことが解る。 そして、「$14 Steadycam・・・」 を掲載しているサイトの内容を踏まえて自作したのが、これだ!。





 フフッ・・・こんな棒状の物で、大丈夫ですの?。
 その笑いは、・・・疑っているな。
 使用前と使用後の動画を見て驚きたまへ!。
 

 使用前の動画



 

 使用後の動画

 あら、・・・まあぁ、なんと言うことでしょう。 スゴイですわね。
 なかなかの性能であろう。 私自身、ここまで滑らかに撮すことが出来るとは、思っていなかった。
 簡易的な自作スタビライザーとしては、よい出来だと思うがどうだろうかな。
 使用したレンズは、”18-55mm F/3.5-5.6 G” で、画角が取れる 焦点距離18mmで撮影している。

 上出来ではないかしら。 で、制作金額は、どの位かかりましたのかしら。
 D90用に工夫したので、¥1910円。 ¥2000以内だ。 紹介したサイトのようには行かなかったが。 部品が安く購入できる地域ならば、¥1500以下も可能だろう。
 本当に、14ドル位で自作出来ますのね。
 

作り方と注意事項


 室長、私にも持たせてくださいませんか。
 ・・・あら、とても重いですわね。
 D90が、レンズを含めて約1kg。 全体でおよそ2.5kg位だな。 
 なんで、こんなに重くなりますの?何か理由でもあるのかしら。
 ステディカムは、カメラのブレを振動防止にサスペンション・アームと姿勢維持に使うジンバルを組み合わせて作られている。
 難しい物理の法則は説明しないが、私の参考にした自作スタビライザーは、このサスペンションとジンバルの部分を自分の腕と手で補う訳だ。
 そこで、腕の上下動を有る程度の重さで安定させて、ヤジロベエと同じように、長さを持たせることで水平になるようにさせているわけだ。
 女性には、長時間持っていることは難しいですわね。 殿方でしたら、筋肉トレーニングになりますわ。
 1回の撮影時間を3分〜5分以内にして、後で編集すればいい。 まして、家族思いの優しいお父さんは、少々重くても耐えられるだろう。
 そうですわね、メタボの室長でも撮影できるのですから。
 ところで、どのような資材を使いますのかしら。
 メタボは余計だ。
 制作材料は、ホームセンターに売っている”イレクター”と言うパイプとジョイント、その他部品だ。 私の使用したカメラは、ニコン・D90なので総重量が重くなったが、ホームビデオカメラだと、かなり軽くなる。
 ホームビデオ・カメラを前提として、制作するなら 以下の部品が必要になる。

・60cmのパイプ=主軸  ¥220
・30cmのパイプ=補助軸  ¥110
・はめ込み型ジョイント=主軸の縦回転を押さえる  ¥80
・5方向ジョイント=ウエイト用  ¥220
・エンドキャップ  ¥80
・高さ調整式のエンドキャップ=雲台用  ¥180
・1/4インチ・ネジとナット、ワッシャー=雲台用  ¥30
・6mm穴の皿ネジ(大)=雲台用  ¥100
・1/4インチ・蝶ネジ=雲台用  ¥30
・使用済みの単二乾電池・数個、又はおもり(ボルトナットか釣り用のおもり)=バランス用のおもり
 *今回使用したのが、M16ナットx4=¥80、釣り用のおもり 35号x4=¥400
・ガムテープ少々、ビニールテープ少々
   計 ¥1580
*一切加工なしで、作成可能ですから、この値段なら妥当と考えます。

使用工具
・ドライバー
・スパナ


 私の使用カメラが、D90なので、バランスを取るために少々加工しました。 重さや、カメラ重心を考慮して部品を購入しても、2000円位で作れると思います。 又、ネジやワッシャーは、単品で購入できない可能性もあります。 お近くのDIYショップで、おたずね下さい。
 近年のホームビデオカメラだと、本体重量700g程度と軽いので、総重量を2kg程度にすると良いと思います。
 室長、資材がそろいましても、組み立て方ですけど。 何所に何を使いますのかしら。
 記した材料で、「はは〜ん、解ったぞ。」という方も少ないだろうから。 この先は、画像で説明しよう。



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購入した部品が、20個になりました。




 先ずは、カメラを取り付ける 「雲台」 を、作成します。
 アジャスター式のエンドキャップを、解体します。





 解体したエンドキャップの穴に、1/4インチ・ネジを裏から通して、ナットで固定します。 そして、蝶ネジと皿ワッシャ−(大)を、画像のように取り付けたら、雲台の完成。




 次に、ウエイトを作ります。 5方向のジョイントと、重りを合体させます。 ここで、用意する重りの重さは、お使いのビデオカメラによって、変わりますので注意してください。




4方向の穴に重りを入れるので、同じ重さになるように4個作成(重りの重さの関係で、同じ重さの物を2個ずつ作成する事とも有ります)




重心が、中心に来るように重りを取り付けて、スタビライザーの重りが完成





 縦軸の回転を制御する、補助アームの作成は、画像の部品を合体させるだけです。 私の場合は、パイプの先にガムテープを少しちぎって付けて、部品を固定しました。 接着剤で固定してもかまいません(専用の接着剤も有りますが、家庭にある一般的な物でOK





 全部で、4パーツになりました。




パーツをすべて合体させると、上の図のようになります。
重りを、主軸に固定する際も、接着剤で固定してもかまいません。
雲台は、カメラを取り付けてから、主軸にはめ込み、ビニールテープなどで固定します。








 主軸に、カメラを取り付けて、画像のような感じで、重心を出します。 この時に、重心に目印を付けておくと良いと思います。





 主軸の重心から、指3本分くらい上の所に、補助軸をはめ込んだときの滑り止めとして、ガムテープを2重〜3重に巻きます。 補助軸のはめ込み部にも、滑り止めにガムテープを貼り付けます。



 最後に、カメラと補助軸と重りの向きを、お互い90度に合わせて、撮影準備OKです。



 上の画像のように構えて、撮影します。
 
 


 紹介したパーツで、D90を取り付け撮影したが、紹介したときの動画と変わらなかったので、テスト動画は掲載していません。(サーバーの容量の関係が、本音)
 
 色々と作成材料を検討したが、加工したりすると加工するための道具を購入しないといけなくなる。 結果的に高く付いてしまうし、時間も掛かる。 私としてはこの程度が、手頃な所だと思うがどうかな。


 私も、ググって見ましたけど、色々なDIYスタビライザーが紹介されていましたわ。
 ポイントになる部分は、ジンバル部分の様ですが、地域によっては、部品の購入が出来なかったり、購入できても手数料にお金がかかったりしますし、それなりの知識が必要になるようですわね。
 でも、簡易的に制作するのなら、室長が紹介している物で、十分ですわね。 
 雲台を改良すると、面白い動画も撮影できそうですし。 
 地面をはうような、猫目線の動画を撮影したければ、コの字型の雲台部分を制作すれば、簡単だ。
 きっと面白いだろうな。
 長さを変えてみるのも、一案ですわよ。 チョットしたクレーン撮影みたいで。
 それに、今回紹介した物でしたら、子供の自由研究の材料になりますわ。

 おぉぅ、そうだな。 小学生だと4〜6年生用と言ったところだな。
 親子で、色々工夫して作る・・・なんて、いいですわね。 
 今回のレポートが、皆さんのお役に立ちますように・・・ですわ。
 なんか、上手くまとめられたみたいだな。
 それでは、次回もよろしくお願いします。
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